Departure's borderline

フリーランス編集/ライターのいろいろな興味事

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残業時間のおはなし

昨日、先月末でうちの会社を退職し、某大手IT企業に転職した営業さんと会ってきました。

 

「まだ1か月だけど、だーいぶホワイト。営業だからって残業をするのがデフォルトじゃないのはすごくラクだよ。」と楽しそうに語る営業さんは、数ヶ月前と比べて顔色もだいぶ良くなり、前向きな発言が多くなったな、と感じました。

 

私がマスコミ業に従事するようになり、もう6年ほどになりますが、渡り歩いてきた会社の中では現在の会社がトップレベルにホワイト企業。どんなに忙しい月でも、残業時間が30時間を超えたことはなく、大体15時間前後を推移しています。

 

昔、フリーランスとして働いていた編集部は、正社員が裁量労働制、フリーは出来高でした。いくら働いても、残業代というものは一切出ませんし、時間をお金で売っているわけではないので残業時間という概念もありません。案件が出来上がるまで、必死に原稿を書き、ラフを切っていました。

 

残業時間という概念はありませんが、1日の労働時間を8時間とするなら・・・たぶん月200時間ほどの残業になるでしょうね。休憩時間なんてほぼなかったし。

昼過ぎに出社して、ブランチとしてコンビニ弁当をデスクで食べ、会議・原稿・取材・会議・原稿・電話・・・。それを繰り返していたらあっという間に終電が終わっていて、仕事ももちろん終わっていないから朝まで原稿をひたすら書く、という生活。入稿デッドってなんで朝なんだろうなぁ笑

 

当時の私はマスコミをナメていた面もあり、おかげで10か月ほどで体調を崩しました。ずっとフリーランスでこの仕事を続けていく覚悟が揺らいでしまい、一旦”正社員”を経験しようと現在の会社にたどり着きます。

 

 

現在の会社に入ってからは「なんだこのぬるま湯」という状態。案件は営業が取ってきてくれて、私たち編集は校正とディレクションを繰り返していれば記事が出来上がっている、という状態。もちろん勉強になることも多くありますが、毎日に対して物足りなさは感じています。

 

が、その反動で営業だけに仕事が偏ってしまっている会社でもあります。営業、と名乗りながら、新規獲得などの営業活動だけでなく進行管理、簡単な財務、入稿作業までこなす弊社の営業たち。そりゃ疲弊していくよなという条件が揃っているんですよね・・・。

 

 

残業時間が少なくなるだけで、あそこまで顔色が変わり、人生に前向きになれるんだなというのは驚きでした。

まあ、残業時間が少なくなったのに反比例してお給料は上がっているんだろうけど。

 

私はお給料に対しての執着は特になくて、生活も貯金もできているので現状満足。いつかフリーに戻るとき、生活に困らないだけのお金は貯めていきたいものですが。